D-8創作証制度とは

D8創作証の目的と背景

■創作証制度の生まれた背景

D-8創作証は、提案したデザインが採用されなかったにもかかわらず最終的には無断で使用されたり、類似したデザインが、知らぬ間に市場に出ているといったケースに、歯止めをかけるためのものです。画家が絵にサインを入れるように、デザイナーが自己の責任の上で自分の創作物に、その証としてのマークを貼る行為を広めていこうという活動です。デザインには匿名性が求められます。この創作者が見えない状態が、「無断での使用、流用をしてはいけない」という意識をクライアントとデザイナーの双方に育ちにくくしている要因と考えられます。
デザイナー個々がオリジナリティを大切にし、尊重し合えば、クライアントに対する場合にもその効果が生まれてくるのではないかと考えます。と同時に創作者のデザインに対する責任と品質向上を目的に制度の活用を進めていきます。 そして、創作証を貼付する行為が、「知的財産権の対象としてのデザイン」という明確な立場を広める機能を持つものに育っていくことを願って、この制度を作りました。